2015年2月20日金曜日

いい洗剤ありませんか?





シャンプーを使わなくなって、そろそろ15年くらい経ちます。




初めに使わなくなったきっかけは小笠原諸島への旅で、小笠原は最近噴火で新しい島ができつつあるというニュースの舞台のあそこ、父島と母島からなる小さな小さな島々です。


沖縄と違って船でしかアクセスできなくて、行って帰ってくるだけで1週間近くかかるので訪れる人も少なく、イルカや鯨も訪れる綺麗な海と手付かずの自然に囲まれた南海の楽園で、それ以来行っていないけれど、多分今もあまり変わっていないでしょう。




そんな父島のプーラン・プーランというエコロッジに2・3週間泊まっていたことがあります。そこのオーナーは自然に優しいローインパクトな生活を目指していて、プラスチックの包装がされた製品を買わない、下り坂はアイドリング・ストップしてニュートラルで進む、炭と塩で洗濯、洗剤をできる限り使わない、などなどちょっとした日常で出来ることをみずから色々と実践し、そこに泊まるお客さんにも、こんな風にもできる、ということを教え、すすめていました。


そんな教えの中の一つにシャンプーや石鹸使わない、ということが含まれていたのがそもそものことの始まりです。






東京に住んでいるとそもそもプラスチック包装されていない製品を見つけるのも大変だし、そこでの教えの全てを実践しているわけではありませんが、「生まれてくる赤ちゃんが使っているシャンプーの匂いがすることがあるらしい」という話が衝撃的だったことと、確かにやってみるとシャンプーも石鹸も使わなくても別にそんなに困らないということに気がついたので、今でもそれが習慣になっています。






ちなみにシャンプーが頭皮から体内に入るというのは本当らしく、これはその後7・8年経って治療の道に入った時修行させて頂いていた治療院の先生も言っていました。先生は特に婦人科系のトラブル、卵巣脳腫や子宮内膜症などの患者さん、生理系のトラブルのある患者さんには、まずシャンプーをよいもの(特に石油系でないもの)に変えるように指導していました。


先生曰く、「その辺のシャンプーで100回髪を洗うと、感じとしては1回は石油を頭から被っているようなものだ」と…





ま、彼は少々変わった方だったので、その例えが正しいかどうかはともかくとして、実際使わなくなると多くのシャンプーや石鹸のにおいはあまりにも人工的過ぎて気持ち悪くなります。


なので、今は美容院で強制的にシャンプーされる時と、山に行ったりしてどうしようもなくホコリまみれになった時以外シャンプーはまず使いません。石鹸も体を洗うの使うことはめったにありませんが、手を洗う時はSodasanというドイツのメーカーの石鹸を気に入って使っています。







さて、話は飛びますが、世界には「全てのもの一つからなる」という思想があります。


中国では「気」と呼んだり、インドではそれを「プラーナ」とか、ギリシャだと「プネウマ」とか、ハワイでは「マナ」とか、他にも「アッラー」とか「神」とか「愛」とか「光」とか、表現の仕方は違うけど、根本的にそれは同じもので、そういう考え方は洋の東西を問わずあるみたいな気が僕はしています。


最近予告編をみたヨガを題材にした日本の映画で、主人公の女性が「ソー・ハム」なんて唱えているシーンがありましたが、これも全てのものには神が宿り自分もその一つである、という「我は彼()なり」といった意味の言葉(マントラ)ですし、仏陀の「一切全ての者はことごとく仏性を持つ」なんて言葉も同じ意味で、古来から悟りの道を極めた人達はそんなことを言っているようです。







そこまでの悟りの境地に達したことはないので、僕には「全てのものが一つ」というのが本当なのかどうかは正直分かりません。でもこういうことは言えるのではないかと思います。


私たちの流した汗も涙も、大気に還り、地に落ちて、雲になって空に上り、雨となって大地にふりそそぎ、川となり、海に流れ、またいつか雨になる。そしてその過程のどこかで、水や食べ物や空気として、また私たちの体内に入ってきます。



そのサイクルにどれくらいの年月がかかるのかは分からないし、もしかしたら自分たちには直接は帰ってこないかもしれません。でもそれは私たちの子供やそのまた子供達の体にはきっとどこかで入ってくるでしょう。そういう意味で言えば「全てのものは繋がっている」ということは言えそうです。


水を汚さないこと。土を汚さないこと。空気を汚さないこと。(できる限り。)それはエコがどうこうとか、そんな小難しい話ではなく、誰のためでもなく、自分達のためです。水や土や空気を汚すことは、自分達の体を汚すことと変わりません。(と僕は思います。)





ネイティブ・アメリカン(イロコイ族)の会議では、7代後の子供達のことを考えて色々なことを決めていくそうです。その伝統が今でも残っているのかどうかは疑問ですが、これはエコ業界では有名な話で、アウトドアブランドのパタゴニアなどもその発想を取り入れてできる限りローインパクトなビジネスを心がけているそうです。







ま、そんなわけで自分のためにも、自分達の子供達のためにも、あの液体を川や海に流すのは微妙だなとも思うこともあり、健康的な理由もあり、色んな理由が絡まりあって、シャンプーは使わなくなりました。とりあえず今のところ、今までにそれで誰かに苦情を言われたことありません。



なので、それはいいのですが、いい洗濯洗剤がなくて困っています。


ずっと粉石鹸やエコ・純石鹸成分と書いて液体石鹸などを色々試して使ってきたのですが、洗濯機から排出される液体のあのきつい匂いをかぐ限り、どう考えてもそれがいいものだとは思えないので、最近その匂いをかぐ度にちょっと悲しくなっています。



ということで、長い話のオチとしては、いい洗剤を知っていたらどなたか教えてください。




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